両親が長年続けてきた小さな家業があります。
私はずっと別の仕事をしていて、
家業は手伝う程度でした。
2020年、
コロナ禍で世の中が大きく変わりました。
そしてその頃から、
両親の介護が少しずつ始まりました。
毎日があっという間で、会社のことにしっかり向き合う余裕なんてありませんでした。
とにかく続ける。
ただそれだけ。
会社としては、ただ維持しているだけで時間だけが過ぎていきました。
私は、
「両親を見送るときに、この会社も終わるんだろうな」
くらいに思っていました。
だけど…。
2025年の春頃、顧問税理士さんから聞かれました。
「経営判断的に赤字は一般的に撤退廃業ですが、どうしますか?」
数字だけを見れば、もっともな話です。
何年も赤字だったのですから。
でも、その言葉を聞いた時、なぜかモヤモヤしはじめました。
それまでは、会社は両親の代で終わるものだと思っていたのに、
実際に「廃業」という言葉を聞いたら、すぐにうなずけなかったんです。
前年に父を見送り、
母との時間も限られていると感じていた頃でした。
「答えは少し待ってください」
私は税理士さんに言いました。
それから私は、そのモヤモヤに向き合いました。
そして、
「両親が大切にしてきた商品を終わらせたくないな。」
「この会社を終わらせたくないな。」
という思いがハッキリとしてきたんです。
理屈ではありません。計算でもありません。
両親がつくり上げてきたものを、なくしたくない。ただ守りたい。
そんな気持ちでした。
何か、私にできることはないかな?
どうやったら会社を残せるだろう。
そんなことを考えるようになりました。
でも、何をしたらいいのか分かりません。
販売戦略なんてもっと分かりません。
それでも、とにかく一歩だけ前に進むことにしました。
人の話を聞いたり。
SNSを始めてみたり。
本当に小さな一歩です。
でも振り返ってみると、その一歩がいろいろな出会いにつながっていきました。
そして、その中のひとつがAIでした。


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